連載 谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理⑤
日常的な水分補給について指導できるように
-飲水学の知識をフル活用して,管理栄養士であるからこそできる指導を
谷口 英喜
1
Hideki Taniguchi
1
1済生会横浜市東部病院 患者支援センター/栄養部
pp.780-786
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn145060780
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連載第1~3回目では,栄養管理のはじめの一歩である体液管理の基礎について学んでいただきました.そして,第4回目では,飲水学も取り入れた日常的な水分補給に関して理解を深めてもらいました.連載第5回目では,飲水学でいう,いわゆる「非日常的」な水分補給の代表選手である経口補水療法について解説を進めます.
ポイント
1.経口補水液は,非日常的なシチュエーションでのみ摂取する
2.経口補水液とスポーツドリンクは,まったく違う飲料である
3.ナトリウムイオン・ブドウ糖共輸送機構をよく理解する
経口補水液は医師,管理栄養士,薬剤師,看護師などの指導の下に摂取させる非日常的な飲料です.管理栄養士は,経口補水療法に関する指導のプロであるべきと私は考えています.皆さんには,本連載で解説した内容について,一般市民や医療者への講習を担当できるくらいのレベルになってほしいと思います.
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