特集 超高齢時代の内科診療
消化器
人工的水分・栄養補給とPEG
伊藤 明彦
1,2
1国立病院機構東近江総合医療センター消化器内科
2滋賀医科大学総合内科学講座
pp.1582-1585
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224366
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●人工的水分・栄養補給法(AHN)とは,経口による自然な摂取以外で水分や栄養を補給する方法の総称である.
●経口摂取量が減っている高齢者を診療する場合,医学的観点と倫理的観点の両面からAHNの適応を判断する.
●AHNの投与経路を選択するときの大原則は「腸が機能している場合は腸を使う」であり,最も優れた方法がPEGである.
●加齢に伴って誤嚥性肺炎を繰り返す場合や,食事自体を認識できない末期の認知症患者,まったく意思疎通ができない寝たきりの患者に対して,PEGは終末期の延命治療ではないかとの指摘がある.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.