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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
診断と評価
CKD診療を拓くガイドライン
-――実践的活用
Guidelines shaping CKD care
――Practical applications
小杉 智規
1
,
丸山 彰一
1
Tomoki KOSUGI
1
,
Shoichi MARUYAMA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学
キーワード:
慢性腎臓病(CKD)
,
ガイドライン
,
地域医療連携
Keyword:
慢性腎臓病(CKD)
,
ガイドライン
,
地域医療連携
pp.414-418
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050414
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わが国には推計約2,000万人の慢性腎臓病(CKD)患者が存在し,新たな国民病とされている.CKDは軽症段階から心血管疾患(CVD)や死亡リスクを高めるため,生活習慣病管理を含めた早期介入が重要である.この背景から「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」1)と「CKD診療ガイド2024」2)が策定された.前者は科学的根拠に基づく推奨を整理し,後者はかかりつけ医を含む多職種が実践可能な内容となっている.多くの臨床研究から得たエビデンスの活用や共同意思決定(SDM)の推進により,標準化と個別化の調和が求められている.新規薬剤としてSGLT2阻害薬は強く推奨され,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)やGLP-1受容体作動薬も治療選択肢に加わる.また,地域医療連携と多職種介入が診療報酬上も評価され,予防・重症化抑制が期待される.これらの取り組みは慢性透析療法への移行阻止,CVDの予防,生命予後の改善に寄与し,CKD診療の質向上と健康寿命の延伸を支える基盤となる.

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