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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
診断と評価
腎機能の評価
-――クレアチニンとシスタチンC
Evaluation of renal function
――Creatinine and cystatin C
湊 将典
1
,
脇野 修
1
Masanori MINATO
1
,
Shu WAKINO
1
1徳島大学病院腎臓内科
キーワード:
クレアチニン
,
シスタチンC
,
eGFR(推算糸球体濾過量)
Keyword:
クレアチニン
,
シスタチンC
,
eGFR(推算糸球体濾過量)
pp.419-423
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050419
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腎臓は毒素の排泄や血液の浄化などにより人体の恒常性を保つ重要な臓器である.腎臓の機能が低下するとそれらのバランスが崩れてしまうため,腎機能の正確な評価は必要不可欠である.腎臓は血液を濾過して尿を生成するが,分子量が大きい物質は通さない仕組みになっている.また一度濾過された水や電解質などは尿細管から再吸収され,さらに老廃物や毒素などは尿細管から尿中に分泌される.腎臓でどれくらいの血液を浄化できるかを示す数値としてクリアランスがあり,糸球体濾過量をクリアランスで測定するためには糸球体で100%濾過され,尿細管から再吸収・分泌されないなどの特徴を持った物質を用いる必要があり,日常臨床ではクレアチニンやシスタチンCが使用されている.クレアチニンやそれを用いた3項目eGFR(推算糸球体濾過量)は筋肉量や栄養状態などにより値に誤差が生じるため,早期の腎障害の発見に難渋する場合があり,一般的な体格以外の症例ではシスタチンCや5項目eGFRを用いて腎機能を測定するなど,個々の症例に応じて適切に検査を行うことが重要である.

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