連載 イチから学び直す医療統計・第3講
交絡とその制御方法
長島 健悟
1
,
石田 典之
1
,
佐藤 泰憲
2
Kengo NAGASHIMA
1
,
Noriyuki ISHIDA
1
,
Yasunori SATO
2
1慶應義塾大学病院臨床研究推進センター生物統計部門
2慶應義塾大学医学部生物統計学
キーワード:
交絡
,
交絡調整法
,
マッチング
,
層別解析
,
回帰モデル
Keyword:
交絡
,
交絡調整法
,
マッチング
,
層別解析
,
回帰モデル
pp.705-710
発行日 2025年5月24日
Published Date 2025/5/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293080705
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臨床研究では,データの収集方法や解析方法によって研究結果が異なる可能性があり,その要因のひとつとして「交絡」による影響が考えられる.交絡とは,原因と結果の両方に関連する要因(交絡因子)が存在し,その影響によって因果関係が歪められる現象をさす.交絡を適切に制御しなければ,歪められた研究結果に基づいた解釈が行われ,誤った医療や政策が実施される可能性がある.本稿では,交絡因子の制御方法について具体的に解説する.

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