連載 外科医のためのビッグデータ利活用入門
第8回 交絡と回帰分析の実際
山本 博之
1
,
遠藤 英樹
2
,
隈丸 拓
3
H. Yamamoto
1
,
H. Endo
2
,
H. Kumamaru
3
1東京大学医療品質評価学講座
2慶應義塾大学医療政策・管理学講座
3東京大学医療品質評価学講座
キーワード:
交絡
,
目的変数
,
説明変数
,
回帰分析
Keyword:
交絡
,
目的変数
,
説明変数
,
回帰分析
pp.457-460
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_457
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
たとえば,X[曝露]→Y[結果]の関連性を検討する際の方法として,単純な検定方法や信頼区間の算出法についてこれまで紹介してきた(もちろん,観察研究では原因・結果の因果関係について言及できないことはいうまでもないが).しかし,現実のX→Yの関連性は,このようなシンプルな関連性であることはきわめて少ない.2群の比較の際に,集団内のサブグループの偏りなど比較可能性を歪めるようなものについて調整する必要があることがほとんどである.
© Nankodo Co., Ltd., 2024