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第1土曜特集 神経変性疾患の分子病態解明と治療法開発
研究開発手法の最前線
霊長類を用いたアルツハイマー病次世代動物モデルの進展
Advances in a next-generation animal model of Alzheimer’s disease utilizing a non-human primate
城宝 大輔
1
,
笹栗 弘貴
1
,
佐々木 えりか
3
,
西道 隆臣
2
Daisuke JOHO
1
,
Hiroki SASAGURI
1
,
Erika SASAKI
3
,
Takaomi SAIDO
2
1理化学研究所脳神経科学研究センター認知症病態連携研究ユニット
2同神経老化制御研究チーム
3実中研マーモセット医学生物学研究部
キーワード:
コモン・マーモセット
,
アルツハイマー病(AD)動物モデル
,
アミロイドβ
,
プレセニリン1(PSEN1)
,
TALEN
Keyword:
コモン・マーモセット
,
アルツハイマー病(AD)動物モデル
,
アミロイドβ
,
プレセニリン1(PSEN1)
,
TALEN
pp.779-784
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292090779
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これまでアルツハイマー病(AD)の基礎研究において中心的な役割を果たしてきたマウスは,その生物学的特徴からADの病態解明や治療戦略の確立に限界があると考えられる.筆者らは,より優れたAD動物モデルとして,小型霊長類であるコモン・マーモセット(以下,マーモセット)に着目し,研究を進めている.マーモセットは遺伝学的にも,脳構造・機能的にもヒトに近く,複雑な認知行動をとることから,AD研究に適したモデル動物であると考えられる.筆者らはその特性をいかし,遺伝子改変技術を用いて,家族性ADで報告されているプレセニリン1(PSEN1)遺伝子の欠失変異を導入した世界初のADモデルマーモセットを作出し,詳細な解析を進めている.本稿では,マーモセットの生物学的特徴や,これまでに報告されているADに関連する動物モデルの進展,ならびに筆者らが作出したADモデルマーモセットの特性や将来の展望について概説する.

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