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第5土曜特集 内分泌疾患の温故知新――日本内分泌学会創設100周年を目前にして
副甲状腺とカルシウムミネラル代謝
内分泌・代謝疾患としての骨粗鬆症
Osteoporosis as an endocrinological and metabolic disorder
鈴木 敦詞
1
Atsushi SUZUKI
1
1藤田医科大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科学
キーワード:
骨粗鬆症
,
超高齢社会
,
グルココルチコイド
,
骨粗鬆症リエゾンサービス
Keyword:
骨粗鬆症
,
超高齢社会
,
グルココルチコイド
,
骨粗鬆症リエゾンサービス
pp.722-726
発行日 2024年8月31日
Published Date 2024/8/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290090722
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超高齢社会の進行とともに,脆弱性骨折という臨床的イベントが無視しえない医療上の課題となってきた.原発性骨粗鬆症の発症・進展には,性ステロイド分泌の経年変化が深く関与し,また内分泌疾患ならびにグルココルチコイド長期投与などによる続発性骨粗鬆症は,骨代謝の破綻がその主たる原因となる.すなわち,骨粗鬆症は原発性・続発性を問わず,その多くが内分泌・代謝疾患であるといえる.西暦2000年を境にして,数多くの骨粗鬆症治療薬が上市されたが,その多くは骨吸収抑制薬あるいは骨形成促進薬に分類され,治療においても骨代謝回転をどのように調節するかが焦点となっている.同時に骨折予防のためには薬物治療のみならず,食事療法,運動療法,転倒予防といった生活習慣への介入が必要であり,他の生活習慣病と同様に職種連携,施設間連携による療養支援(リエゾンサービス)が重要となる.
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