特集 骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と未来
3.骨粗鬆症リエゾンサービスの長所と課題
萩野 浩
1
1鳥取大学医学部保健学科附属病院リハビリテーション部
キーワード:
骨粗鬆症
,
骨折リエゾンサービス
,
骨粗鬆症リエゾンサービス
Keyword:
骨粗鬆症
,
骨折リエゾンサービス
,
骨粗鬆症リエゾンサービス
pp.107-114
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000114
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骨折リエゾンサービス(FLS)は海外で1990 年代終わりから試みられている二次骨折予防の取り組みで,コーディネータが脆弱性骨折患者を対象に骨折リスクや転倒リスクを評価し,患者教育,骨粗鬆症治療の開始,運動指導,転倒予防指導を実施する.わが国でも骨粗鬆症リエゾンサービス(OLSⓇ)の試みが進められている.OLSとFLS ではその目的は脆弱性骨折防止という点で同じだが,FLS が骨折患者の二次骨折予防が主体であるのに対し,OLS は骨折患者のみではなく,診療所や地域での一次骨折予防もその活動に包含する.OLS の中心となる骨粗鬆症マネージャーの資格認定が始まり,2017 年3 月までに1,867 名が認定された.OLS にはいくつかの課題がありその解決が必要である.
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