Japanese
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TOPICS 遺伝・ゲノム学
性決定遺伝子の全貌
-――マウスSryにおける “隠れエクソン” の発見
The mouse Sry locus harbors a cryptic exon that is essential for male sex determination
宮脇 慎吾
1,2
,
立花 誠
1
Shingo MIYAWAKI
1,2
,
Makoto TACHIBANA
1
1大阪大学大学院生命機能研究科
2岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科
pp.1132-1133
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu278131132
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哺乳類には雌雄の性があり,性染色体の組み合わせによって,XX型は雌,XY型は雄となる.1991年にKoopmanらにより,Y染色体に存在する遺伝子Sryが性決定遺伝子であることが示された1).すなわち,Y染色体を持つ個体では,Sryが発現することで,胎仔期の生殖腺が精巣へと分化し,個体は雄になる.一方,Sryが発現しないXX型の個体では,胎仔期の生殖腺は卵巣へと分化し,個体は雌になる.
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