特集 接触皮膚炎-2017
臨床例
ダーマボンドアドバンスドによる接触皮膚炎
松原 章宏
1
,
西田 絵美
,
小田 隆夫
,
井汲 今日子
,
西原 春奈
,
加藤 裕史
,
森田 明理
1名古屋市立大学 大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学
キーワード:
Histamine Antagonists
,
Steroids
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
パッチテスト
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚炎-接触性
,
薬疹
,
Octyl 2-Cyanoacrylate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Eruptions
,
Dermatitis, Contact
,
Drug Therapy, Combination
,
Histamine Antagonists
,
Patch Tests
,
Steroids
,
Octyl 2-cyanoacrylate
pp.739-742
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017304605
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<症例のポイント>ダーマボンドアドバンスドを術中使用し、接触皮膚炎をおこしたと考えられる1例を報告した。手術創であったため縫合糸による接触皮膚炎との鑑別が必要であったが、皮疹の特徴的な分布、パッチテストにより診断に至った。ダーマボンドアドバンスドの使用から接触皮膚炎発症まで1ヵ月間を要しており、感作が生じたと考えられる。過去の報告でも、自験例と同様、若い女性や長期遺残の症例に接触皮膚炎の報告が多くみられた。若い女性で10日を超えてもダーマボンドが遺残する症例では積極的にダーマボンドを除去することが発症の予防につながるかもしれない。
Copyright© 2017 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.