特集 鑑別に苦慮した皮膚病(2)
臨床例
無治療で消褪と出現を繰り返した顔面肉芽腫
江原 佳恵
1
,
畑 康樹
,
種瀬 啓士
,
佐々木 駿
1慶応義塾大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
再発
,
自然寛解
,
鑑別診断
,
肉芽腫
,
皮膚疾患-顔面
,
待機療法
,
紅斑-持久性隆起性
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Granuloma
,
Recurrence
,
Remission, Spontaneous
,
Watchful Waiting
,
Erythema Elevatum Diutinum
pp.619-622
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016271495
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<症例のポイント>顔面肉芽腫は顔面、まれに四肢に生じる自覚症状のない単発性または多発性の赤褐色結節性病変である。病理組織学的にGrenz zoneを有することが特徴とされ、難治性で治療抵抗性であることが多いとされている。今回われわれは臨床および病理組織学的所見から顔面肉芽腫と診断したが、無治療で消褪と出現を繰り返した症例を経験したので報告する。
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