特集 鑑別に苦慮した皮膚病(2)
臨床例
診断に苦慮した汎発性環状肉芽腫
川北 梨乃
1
,
吉田 哲也
,
齊藤 優子
,
佐々木 優
,
大井 裕美子
,
福田 知雄
1国立病院機構東京医療センター 皮膚科
キーワード:
Clobetasol
,
結核-皮膚
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
非結核性抗酸菌症
,
肉芽腫-環状
,
Olopatadine
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Olopatadine Hydrochloride
,
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Tuberculosis, Cutaneous
,
Granuloma Annulare
pp.615-618
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016271494
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<症例のポイント>環状肉芽腫は有名な疾患ではあるが、型によって臨床像と発症頻度が大きく異なることはあまり知られていない。汎発性環状肉芽腫は、見逃しやすく、確定診断には皮膚生検が必要な比較的まれな臨床病型である。汎発性環状肉芽腫の原因、誘因は明らかではないが、過去に1例、オルメサルタンメドキソミルの内服例が報告されていた。自験例は同じ薬剤を内服しており、中止後、皮疹は軽快した。本症の一因として、薬剤性の可能性を考える必要がある。
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