特集 自然消褪する皮膚病
臨床例
lichen planus-like keratosisは確かに自然消褪する 40例での検討結果
村田 洋三
1
,
熊野 公子
1兵庫県立がんセンター 皮膚科
キーワード:
自然寛解
,
生検
,
皮膚疾患-顔面
,
待機療法
,
角化症-苔癬様
Keyword:
Biopsy
,
Facial Dermatoses
,
Remission, Spontaneous
,
Watchful Waiting
pp.491-494
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016298353
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過去26年間に著者らの皮膚科が経験したlichen planus-like keratosis(LPLK)40例について検討した。その結果、1)性別は男性9例、女性31例で、女性が多かった。年齢は50歳以上が35例と全体の88%を占めており、部位は顔が31例、四肢が6例、躯幹が3例で顔面に多くみられた。また、受診時の主訴は、そう痒が20例と半数を占めていた。2)皮疹の大きさは平均16mm、中央値は15mmで、生検後は38例で皮疹の消退を認めた。うち26例(68%)は3ヵ月以内に消失した。尚、不変と判定した2例は、その観察が2ヵ月で終了していた症例であった。
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