特集 薬疹・薬物障害
リュープロレリン酢酸塩による肉芽腫の1例
高橋 美咲
1
,
福田 英嗣
,
澤田 喜友
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
前立腺腫瘍
,
経口投与
,
肉芽腫
,
腹部
,
Leuprorelin
,
待機療法
Keyword:
Administration, Oral
,
Abdomen
,
Granuloma
,
Prostatic Neoplasms
,
Leuprolide
,
Watchful Waiting
pp.380-381
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208979
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74歳男。前立腺癌術後にリュープロレリン酢酸塩製剤の投与を開始され、1ヵ月製剤より3ヵ月製剤へ変更した際に左側腹部の結節が出現したため当科紹介となった。初診時、左側腹部に境界明瞭な35×30mm大の皮内結節を認め、病理組織学的所見より、リュープロレリン酢酸塩による肉芽腫と診断された。同製剤を中止し、無治療にて経過観察したところ、徐々に結節は縮小し、初診から7ヵ月後に消失が得られた。前立腺癌に対してはリュープロレリン酢酸塩1ヵ月製剤に変更し、継続治療しているが、新たな結節の出現はみられない。
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