特集 結節性紅斑とその周辺
臨床例
Weber-Christian病
酒井 貴史
1
,
広瀬 晴奈
,
佐藤 俊宏
1大分県立病院 皮膚科
キーワード:
Betamethasone
,
Prednisolone
,
経口投与
,
脂肪組織炎-結節性非化膿性
Keyword:
Administration, Oral
,
Betamethasone
,
Panniculitis, Nodular Nonsuppurative
,
Prednisolone
pp.51-54
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014140550
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<症例のポイント>約20年前に生じた脂肪織炎部位の萎縮性病変、新たに生じた脂肪織炎の症状および組織学的所見、発熱などの全身症状、ステロイド全身投与で軽快した経過よりWeber-Christian病と診断した。近年脂肪織炎はその病態や誘因等によって細分化され、かつてWeber-Christian病と診断された症例はそのどれかに分類されることが多く、同疾患名は現在あまり用いられなくなってきている。自験例は細分化したいずれにも当てはまらずWeber-Christian病と診断したが、陥凹した脂肪萎縮の存在から、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫や深在性エリテマトーデスである可能性を考えて経過をみていく必要がある。
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