特集 関節痛と皮膚疾患
臨床例
ステロイドとシクロスポリン併用により寛解した成人Still病
山手 朋子
1
,
生野 知子
,
川村 碧
,
齋藤 華奈実
,
石川 一志
,
岡本 修
,
波多野 豊
,
藤原 作平
,
瀬口 俊一郎
1大分大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Betamethasone
,
Ciclosporin
,
Ferritins
,
Methotrexate
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Still病-成人
,
自然寛解
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Administration, Oral
,
Betamethasone
,
Drug Therapy, Combination
,
Ferritins
,
Methotrexate
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Remission, Spontaneous
,
Still's Disease, Adult-Onset
,
Cyclosporine
,
Pulse Therapy, Drug
pp.163-166
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>成人Still病(以下、AOSD)に対する基本的治療であるステロイド、NSAIDsに治療抵抗性の症例では、免疫抑制薬や免疫グロブリン補充療法、血漿交換等の併用が有効とされる。自験例はステロイド、メトトレキサートによる治療に抵抗性であったが、シクロスポリンを併用し寛解が得られ、ステロイド減量に成功した。自験例は初診時血清フェリチン値が13,108ng/mlと著明に高値であり、病勢と相関して変動がみられ、診断とともに病勢評価の指標として有用と考えた。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.