the case of the month
薬剤性過敏症症候群に慢性甲状腺炎を合併した例
蒲原 毅
1
,
岡田 瑠奈
,
中村 和子
,
松倉 節子
,
相原 道子
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Betamethasone
,
Prednisolone
,
甲状腺炎-自己免疫性
,
鑑別診断
,
経口投与
,
麻疹
,
静脈内注入
,
薬剤性過敏症症候群
Keyword:
Administration, Oral
,
Betamethasone
,
Diagnosis, Differential
,
Measles
,
Infusions, Intravenous
,
Prednisolone
,
Thyroiditis, Autoimmune
,
Drug Hypersensitivity Syndrome
pp.862-866
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015001644
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<症例のポイント>薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)の治療後に慢性甲状腺炎を合併した症例を報告した。自験例では、DIHSの発症から約2ヵ月後に慢性甲状腺炎の発症が確認された。抗サイログロブリン抗体、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体が陽性であり、自己免疫学的機序による発症が示唆された。DIHSに合併した自己免疫性甲状腺炎の既報告例では、甲状腺炎はDIHS発症の1~3ヵ月後に発症することが多く、DIHS治癒後もしばらく注意深く経過観察することが重要と考えられた。
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