潰瘍性大腸炎-明日から使える内科治療のコツと最新情報
治療 5-ASAとステロイド
高本 俊介
1
,
穂苅 量太
1防衛医科大学校 消化器内科・光学医療診療部
キーワード:
Betamethasone
,
Prednisolone
,
Steroids
,
サイトメガロウイルス感染症
,
骨粗鬆症
,
大腸炎-潰瘍性
,
投薬計画
,
経口投与
,
過敏症-薬物
,
寛解導入
,
Mesalazine
,
静脈内投与
,
維持化学療法
,
患者重症度
,
Betamethasone Sodium Phosphate
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Administration Schedule
,
Betamethasone
,
Cytomegalovirus Infections
,
Drug Hypersensitivity
,
Colitis, Ulcerative
,
Osteoporosis
,
Prednisolone
,
Steroids
,
Remission Induction
,
Mesalamine
,
Patient Acuity
,
Maintenance Chemotherapy
,
Administration, Intravenous
,
Betamethasone Sodium Phosphate
pp.341-345
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016355648
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潰瘍性大腸炎の治療において,5-アミノサリチル酸(5-ASA)およびステロイドはその中心的役割を担っている.近年の5-ASAは時間依存性あるいはpH依存性被膜をもった製剤があり,罹患範囲などによって使い分けられている.いずれの薬剤も寛解導入,寛解維持に使用でき,副作用は比較的少ないが,メサラジンアレルギーには注意が必要である.一方,ステロイドは中等症以上での第一選択薬であるが,寛解維持には用いられないことを銘記し,開始する際はどのような形で中止するのかを念頭に置く.また,骨粗鬆症や糖尿病,感染症などの副作用にも注意し,漫然と投与を続けることがあってはならない.
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