特集 結節性紅斑とその周辺
臨床例
臨床所見が結節性紅斑様であった皮膚型結節性多発動脈炎
平山 真帆
1
,
内山 真樹
,
飯島 正文
,
坪井 良治
,
三橋 善比古
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Dapsone
,
紅斑-結節性
,
鑑別診断
,
多発動脈炎-結節性
,
経口投与
,
発疹
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Dapsone
,
Exanthema
,
Erythema Nodosum
,
Polyarteritis Nodosa
pp.55-58
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014140551
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<症例のポイント>皮膚型結節性多発動脈炎(以下、CPN)は、真皮下層から脂肪織レベルの中~小型筋性血管炎で、結節性多発動脈炎(以下、PN)と区別のつかない病理組織像を呈する。しかし、皮膚以外の臓器病変を認めない、皮膚に限局した血管炎である。CPNの臨床症状は、結節、紫斑、潰瘍、網状皮斑などが多い。今回、圧痛を伴う結節性紅斑様皮疹を主症状とするCPNの1例を経験した。結節性紅斑様皮疹を主症状としたCPNの本邦報告例は、過去10年間で13例あった。治療によく反応し、軽症である傾向がみられた。自験例はDDS 50mg/日の内服で改善した。
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