発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005134944
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78歳女.主訴は発熱.可溶性インターロイキン2レセプター(sIL2-R)は高値で,単クローン性γグロブリン血症(M蛋白血症)も認められた.胸部CTで前縦隔と心外膜に連続した腫瘤陰影を認め,Gaシンチでも同部位に集積を認めた.自然経過で解熱傾向となったが,その後再び39℃台の発熱と外側大腿部に発赤,腫脹があり,CTで皮下組織の腫脹とGaシンチの同部位への集積があった.生検にて脂肪組織間にリンパ球,組織球,好中球の浸潤を認め,異型細胞は認めなかったことより,Weber-Christian病と診断した.Prednisoloneを経口投与し,翌日には解熱,大腿部の炎症部位は消失,sIL2-Rは正常化,M蛋白は消失した.その後prednisoloneを漸減し,再発はない
©Nankodo Co., Ltd., 2005