特集 旅行皮膚病
臨床例
ヒトヒフバエ皮膚ハエ幼虫症
白井 三由希
1
,
相山 明輝
,
清水 久美子
,
笹田 佳江
,
満間 照之
,
角坂 照貴
1一宮市立市民病院 皮膚科
キーワード:
頭皮疾患
,
ハエ幼虫症
,
海外在住日本人
,
ブラジル
Keyword:
Brazil
,
Myiasis
,
Scalp Dermatoses
pp.661-664
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317308
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<症例のポイント>皮膚ハエ症は中南米に生息するヒトヒフバエ・ウシバエ・ウマバエ、アフリカに生息するヒトクイバエなどの幼虫がヒトに寄生することによって生じる。本邦報告例は海外旅行者や海外からの移住者である。ヒトヒフバエの宿主期間はヒトでは6~12週といわれている。ヒトヒフバエは寄生部位の皮膚に丘疹・結節を形成、その中央の開口部に後方気門を向けて呼吸をしている。初期には自覚症状は認めないが、次第に痒みや疼痛を伴うようになる。治療は圧出法や外科的切除などが行われる。
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