投稿論文 症例
Myiasisを合併した巨大eccrine poromaの1例
出嶋 哲也
1
,
見目 和崇
1新須磨病院 形成外科
キーワード:
汗腺腫瘍
,
外科的皮膚弁
,
ハエ幼虫症
,
汗孔腫
Keyword:
Sweat Gland Neoplasms
,
Surgical Flaps
,
Myiasis
,
Poroma
pp.1454-1458
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2023118317
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
53歳男。13年ほど前から左側頭部の腫瘤を自覚していた。自身で掻爬を繰り返すうちに徐々に増大し、2ヵ月ほど前から同部の虫体寄生を自覚し受診した。腫瘤は約60×50×45mm大、黒褐色の有茎性で、自壊して出血を伴っており、多数のウジ様の虫が寄生していた。腫瘤の茎部辺縁から約5mmのマージンをとり、側頭筋筋膜を含めて全切除し、病理組織所見からEccrine poromaと診断した。切除に伴う皮膚欠損部に対しては回転皮弁を用いた再検を行い、術後6ヵ月の現在まで再発は認めていない。
Copyright© 2022 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.