特集 旅行皮膚病
臨床例
ハブクラゲ皮膚炎
眞鳥 繁隆
1
,
佐藤 浩伸
,
鶴田 雄一郎
,
高橋 健造
,
上里 博
1琉球大学 大学院医学研究科皮膚病態制御学
キーワード:
Clobetasol
,
Prednisolone
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚炎
,
皮膚疾患-下肢
,
Tranilast
,
箱虫類
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Dermatitis
,
Clobetasol
,
Drug Therapy, Combination
,
Leg Dermatoses
,
Prednisolone
,
Cubozoa
,
Tranilast
pp.657-660
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317307
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<症例のポイント>ハブクラゲ皮膚炎は、ハブクラゲに刺されて発症する劇症型のクラゲ皮膚炎である。沖縄県でもっとも多い、海洋危険生物による皮膚障害である。ハブクラゲは触手から蛋白毒を含有する刺糸を刺入し、皮膚の変性や壊死を生じる。激痛を伴い、クラゲの触手に一致した線状から細い帯状の発赤や腫脹を呈し、皮膚壊死により肥厚性瘢痕などの醜形を残すことがある。早期からのステロイド剤の外用に加え、圧迫やトラニラスト内服など経験的な治療により、肥厚性瘢痕の形成を軽減しうる。
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