Japanese
English
症例報告
高齢者の顔面の巨大有棘細胞癌の病巣に生じたハエ幼虫症の1例
A case of myiasis in a giant squamous cell carcinoma of the facial skin in the aged
佐藤 まどか
1
Madoka SATO
1
1羽生総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hanyu General Hospital, Hanyu, Japan
キーワード:
ハエ幼虫症
,
有棘細胞癌
Keyword:
ハエ幼虫症
,
有棘細胞癌
pp.585-588
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102048
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要約 95歳,女性.左頰部の腫瘍にヒロズキンバエによるハエ幼虫症を生じた.腫瘍は病理組織学的には有棘細胞癌であった.ハエ幼虫を取り除いた後,いったん関連の老人保健施設に移動したが,肺炎を併発し,すぐに再入院した.老人保健施設では腫瘍の処置が困難とのことで,肺炎が軽快後も当院で入院加療を継続した.顔面の腫瘍は本人の搔破行為もあり,易出血性のため,出血を姑息的にコントロールするためにMohs' pasteを使用したが,腫瘍自体は徐々に増大し,7か月後に死亡した.
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