症例
頭部悪性リンパ腫に生じたハエ症の1例
林 圭
1
,
西 薫
,
山本 明美
1名寄市立総合病院 皮膚科
キーワード:
Gentamicins
,
リンパ行性転移
,
多剤併用療法
,
頭頸部腫瘍
,
経皮投与
,
ハエ幼虫症
,
密封包帯
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
致死的転帰
,
Guaiazulene
,
キンバエ属
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Drug Therapy, Combination
,
Head and Neck Neoplasms
,
Gentamicins
,
Lymphatic Metastasis
,
Myiasis
,
Occlusive Dressings
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Fatal Outcome
,
Guaiazulene
pp.259-262
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215738
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54歳男性。1年前より右頭部に腫瘍が出現し、徐々に増大するも放置していた。今回、右頸部の腫脹も出現し、頭部から出血を伴うようになったため受診となった。初診時、右頭部に潰瘍を伴う巨大な腫瘍を認め、潰瘍内にはハエ幼虫が多数寄生していた。頭部に洗浄処置と軟膏による閉鎖密封療法を施行したところ、虫体は3日で消失したが、腫瘍表面の壊死組織が増大した。その後の精査でStgae IVaの頭部悪性リンパ腫と診断され、血液内科にて化学療法が開始されたが、脳浸潤、髄膜脳炎を生じ、初診9ヵ月後に死亡した。
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