特集 再手術の戦略と実際
腫瘍性疾患
米田 光宏
1,2,3
,
山岸 德子
1
,
山本 裕輝
1
,
廣川 朋矢
1
,
一瀬 諒紀
1
,
藤雄木 亨真
1
,
小野 賀巧
2,3
,
石丸 哲也
1
,
下島 直樹
1
,
山田 悠司
2
,
松本 公一
2
Akihiro Yoneda
1,2,3
,
Satoko Yamagishi
1
,
Yuki Yamamoto
1
,
Tomoya Hirokawa
1
,
Akinori Ichinose
1
,
Michimasa Fujiogi
1
,
Kako Ono
2,3
,
Tetsuya Ishimaru
1
,
Naoki Shimojima
1
,
Yuji Yamada
2
,
Kimikazu Matsumoto
2
1国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
2国立成育医療研究センター小児がんセンター
3国立がん研究センター中央病院小児腫瘍外科
pp.728-732
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000889
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はじめに
腫瘍性疾患における再手術のほとんどは再発に対する手術である。それ以外には,横紋筋肉腫のpretreatment re-excision(PRE)など特殊な場合が想定されるが,頻度は高くないことから,本稿では再発に対する手術に焦点をあてて考えてみたい。再発に対する再手術の戦略とは,前回の手術による影響を正確に評価して再発巣の局所根治を目指す手術方法を立案することになる。手術戦略を立てるうえでさらに考慮すべきは,その手術が患児の予後や症状緩和に役に立つのかどうか,さらに長い人生が待っている患児の晩期合併症を最小限にとどめるように心がけることである。
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