特集 再手術の戦略と実際
食道狭窄症
福本 弘二
1
,
矢本 真也
1
,
三宅 啓
1
,
野村 明芳
1
,
菅井 佑
1
,
合田 陽祐
1
,
山城 優太朗
1
,
福澤 宏明
2
Koji Fukumoto
1
,
Masaya Yamoto
1
,
Hiromu Miyake
1
,
Akiyoshi Nomura
1
,
Yu Sugai
1
,
Yousuke Gohda
1
,
Yutaro Yamashiro
1
,
Hiroaki Fukuzawa
2
1静岡県立こども病院小児外科
2医学研究所北野病院小児外科
pp.678-681
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000876
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はじめに
先天性食道狭窄症の治療は,バルーン拡張術が最初に選択されることが多く,改善しない場合に手術が行われる。標準化された術式はなく,粘膜外筋層切開,迷入気管軟骨摘出,全層縦切開・横縫合(Wendel法),狭窄部部分切除・横縫合(準Wendel法),狭窄部全切除・端々吻合などの術式から症例・施設ごとに術式が選択される。術後の再狭窄についてもバルーン拡張術が選択され,頻回の拡張術を要する症例がある。しかし,再手術の報告はほとんどなく,原著論文の症例一覧1,2)や学術集会抄録集3)に散見される程度である。
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