特集 再手術の戦略と実際
食道閉鎖症根治術後の合併症に対する手術戦略―当科の取り組み―
金 聖和
1
,
文野 誠久
1
,
小野 滋
1
Kiyokazu Kim
1
,
Shigehisa Fumino
1
,
Shigeru Ono
1
1京都府立医科大学小児外科
pp.672-677
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000875
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はじめに
食道閉鎖症の根治術後は,縫合不全や気管食道瘻(TEF)再開通,吻合部狭窄など,さまざまな合併症をきたしうる。なかには保存治療が奏効せず,再手術が必要になる症例がある。これらの術後合併症を生じ,難治化する要因として,患児の全身状態や併存疾患に加え,術後の胃食道逆流(GER)などの食道閉鎖症に関連した病態を念頭におかなければならない。
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