特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用
各論:各疾患に対する使用経験
小腸移植待機中の小児超短腸症におけるGLP-2アナログ製剤の使用経験
松木 杏子
1
,
田附 裕子
1
,
出口 幸一
1
,
正畠 和典
1
,
野村 元成
1
,
渡邊 美穂
1
,
上野 豪久
1
,
神山 雅史
1
,
奥山 宏臣
1
Kyoko Matsuki
1
,
Yuko Tazuke
1
,
Koichi Deguchi
1
,
Kazunori Masahata
1
,
Motonari Nomura
1
,
Miho Watanabe
1
,
Takehisa Ueno
1
,
Masafumi Kamiyama
1
,
Hiroomi Okuyama
1
1大阪大学小児成育外科
pp.393-397
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000790
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はじめに
Glucagon-like peptide-2(GLP-2)アナログ製剤(以下,本剤)は,経静脈栄養(parenteral nutrition:PN)を要する短腸症の小児患者においても効果があると報告されている1)。当院では,残存腸管15cm以下で中等度以上の肝機能障害(増悪が早い or F3以上の線維化 or 顕性黄疸)を伴う,または中枢ルート3か所以上に閉塞がある患者を小腸移植適応の最優先としている2)が,小腸移植登録患者の待機期間は長く,当科で現在積極的に待機している患者2名についてはいずれも2年を超えている。
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