特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
腸管リハビリテーションとしての外科手術が奏効した短腸症候群症例
松井 淳
1
,
田附 裕子
1,2
,
森田 隆介
3
,
野口 侑記
4
,
高瀬 洪生
1
,
出口 幸一
1
,
上野 豪久
1
,
奥山 宏臣
1
Jun Matsui
1
,
Yuko Tazuke
1,2
,
Ryusuke Morita
3
,
Yuki Noguchi
4
,
Koki Takase
1
,
Koichi Deguchi
1
,
Takehisa Ueno
1
,
Hiroomi Okuyama
1
1大阪大学大学院医学系研究科小児成育外科
2兵庫医科大学病院小児外科
3大阪大学医学部付属病院栄養マネジメント部
4大阪母子医療センター小児外科
pp.1012-1016
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000968
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はじめに
腸管リハビリテーションとは,腸管不全の患者に対して残存する腸管機能を回復させ,静脈栄養から離脱できるように段階的・集学的に行う治療プログラムの総称である1)。短腸症候群に対しては,腸管リハビリテーションとしての外科的介入では,人工肛門閉鎖術や腸管延長術,拡張腸管の縫縮術が選択される2,3)。外科的介入でも症状の改善が得られなければ,小腸移植の適応となる4)。
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