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特集 糖尿病治療薬アップデート―最近の進歩を知る
Ⅲインクレチン関連薬
インスリン製剤とGLP-1アナログ製剤の使い分け
How to use Insulin or GLP-1 analog
生井 一之
1
1さいたま赤十字病院 糖尿病内分泌内科
キーワード:
①インスリン製剤
,
②GLP-1アナログ製剤
,
③インクレチン
,
④リラグルチド
,
⑤エキセナチド
Keyword:
①インスリン製剤
,
②GLP-1アナログ製剤
,
③インクレチン
,
④リラグルチド
,
⑤エキセナチド
pp.57-62
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101440
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GLP-1アナログ製剤は,単剤では低血糖が少ないこと,食欲抑制,体重減少効果,抗動脈硬化作用やβ細胞保護作用が期待される薬剤である.ただし,すべての2型糖尿病患者に有効ではなく,対象の見極めが必要であるが,十分なエビデンスはまだない.一方,インスリン製剤は低血糖や体重増加といったデメリットはあるものの,患者の対象範囲が広く,合併症,併発疾患,妊娠時,sick day時など,幅広く使用でき,マルチプレイヤーの薬剤といえる.
本稿では,まだ十分なエビデンスは揃っていないが,インスリン製剤とGLP-1アナログ製剤の使い分けについて,臨床的な観点から解説したい.
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