特集 希少固形がんの診断と治療
大腸がん
川野 孝文
1
,
杉田 光士郎
1
,
高田 倫
1
,
緒方 将人
1
,
岩田 祐実子
1
,
村上 雅一
1
,
春松 敏夫
1
,
大西 峻
1
,
武藤 充
1
,
家入 里志
1
Takafumi Kawano
1
,
Koshiro Sugita
1
,
Lynne Takada
1
,
Masato Ogata
1
,
Yumiko Iwata
1
,
Masakazu Murakami
1
,
Toshio Harumatsu
1
,
Shun Onishi
1
,
Mitsuru Muto
1
,
Satoshi Ieiri
1
1鹿児島大学学術研究院医歯学域医学系小児外科学分野
pp.887-893
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000550
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はじめに
近年,成人ではわが国においても生活習慣の変化を背景とし大腸がんが増加傾向にあるが,15歳以下の小児においては依然として非常にまれな疾患である。呈する症状は成人と類似しているとされるが,小児の大腸がんには特異的症状はなく,発症初期に鑑別診断として大腸がんが考慮されがたい。そのため確定診断・治療に至るまでに時間を要することが多いとされている。そのため進行例が成人に比し多く,予後に影響している可能性が示されている。
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