特集 小児外科を取り巻く最新テクノロジー
AIを用いたロボット型内視鏡操作支援システム
小坂 太一郎
1
Taiichiro Kosaka
1
1長崎大学大学院医歯薬総合研究科移植・消化器外科
pp.946-951
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000242
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はじめに:医療分野におけるAIの活用
人工知能(artificial intelligence:AI)は言語理解や推論,問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術である。現代においては,ニューラルネットワークAIが開発されたことにより,AI自身が何を学習し,何を基準に決定を下すかを独自で判断する「ディープラーニング」が可能となり,これにより高速で大容量の情報を処理できるようになった。また,AIは画像認識分野,特に個別のものを認識する「個の識別機能」と通常画像との違いを検出する「異常検知機能」において能力を発揮しやすく,同分野の技術応用が実用化につながっているケースが多いという特徴を有しているため,実社会においては,防犯カメラや自動車の自動運転など,画像認識分野を中心に多くの市場に導入されており,社会にとって必要不可欠な存在となっている。
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