特集 小児外科を取り巻く最新テクノロジー
ロボット支援小児外科手術
石田 勝
1
Masaru Ishida
1
1済生会横浜市東部病院ロボット手術センター
pp.941-945
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000241
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はじめに
1999年に米国で開発された手術支援ロボットda Vinciを用いた体腔鏡手術は,2000年代に世界的に広まった。わが国では,2009年にda Vinciが薬事承認され2012年の診療報酬改定で前立腺全摘術が保険適用されたことが契機となり,泌尿器科が先行する形でロボット支援手術が普及した。近年は診療報酬の改定ごとにロボット支援手術の適応疾患が拡大し,成人の胸部・腹部・骨盤領域では多くの手術で手術支援ロボットを使用することが可能となった(表)。小児外科領域は長らく保険診療で実施可能な手術はなかったが,2022年度改定で胆道拡張症手術が保険適用となり,今後ロボット支援手術が普及することが期待される。
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