特集 AI支援下消化器外科手術の現状と展望
ロボット支援手術におけるAIナビゲーションシステム
竹内 優志
1
,
川久保 博文
1
,
松田 諭
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)
キーワード:
AI
,
ナビゲーション手術
,
合併症低減
Keyword:
AI
,
ナビゲーション手術
,
合併症低減
pp.793-798
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003857
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人工知能(artificial intelligence;AI),とくにdeep learningは,医療分野における画像解析に革命をもたらした。AIを用いることの大きな利点は,人間の労力を用いずに客観的な評価や判定を瞬時に下すことができることであり,AIを用いることによって医療従事者は速やかに適切な意思決定を行うことができることが期待される。これまで,皮膚癌の分類,大腸内視鏡検査におけるポリープの自動認識,眼底写真における糖尿病性網膜症の検出,内視鏡画像における胃癌や食道癌といった上部消化管癌の検出,CT画像における肺病変の検出など,幅広い分野で臨床上の意思決定を支援するために優れた性能を発揮している。外科手術領域においても,手術工程の自動認識や合併症の自動予測,外科医のスキル評価,重要な解剖学的構造の自動認識など,その価値が証明されつつある(図1)。
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