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特集 消化管内視鏡AI:Updated
[下部消化管AI:市販化されたAIの特徴とその使用法:CADe]
【Topics】AIを用いた大腸内視鏡の挿入支援技術
Artificial-intelligence-assisted colonoscope insertion
池松 弘朗
1,2
,
高松 利寛
1,3
,
新村 健介
2
Hiroaki Ikematsu
1,2
,
Toshihiro Takamatsu
1,3
,
Kensuke Shinmura
2
1国立がん研究センター先端医療開発センター内視鏡機器開発分野
2国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科
3東京理科大学生命医科学研究所
キーワード:
人工知能
,
操作支援システム
,
自動大腸内視鏡
Keyword:
人工知能
,
操作支援システム
,
自動大腸内視鏡
pp.1744-1747
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001160
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はじめに
近年,大腸癌の罹患者数は増加しており,2021年の統計資料によると,大腸癌は全世界で死因の2位となっている1)。大腸内視鏡検査は,前癌病変や大腸癌の早期発見ができ,また内視鏡的な切除も可能であり,大腸癌の予防に有用な検査である一方,挿入技術の面で難易度が高く,医師にとって時間や労力の負荷が大きい。内視鏡挿入技術は,内視鏡の単純な先端の彎曲操作と押し引きだけでなく,捻りなどの複雑な操作を取り入れながら挿入されているため,感覚的で言語化が難しく,大腸内視鏡挿入法に関する教育方法は,いまだ確立されていないのが現状であり,技術習得するために長い年月を必要とする。そのため,熟練医師の数を増やすには限界があることから,誰でも簡便かつ安全に大腸挿入を行うことのできる手法の開発が求められている。
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