特集 先天性胆道拡張症up-to-date
肝内胆管の巨大囊胞状拡張例に対する手術
梶原 啓資
1
,
白井 剛
1
,
鳥井ケ原 幸博
1
,
内田 康幸
1
,
河野 雄紀
1
,
栁 佑典
1
,
松浦 俊治
1
,
田尻 達郎
1
Keisuke Kajihara
1
,
Takeshi Shirai
1
,
Yukihiro Toriigahara
1
,
Yasuyuki Uchida
1
,
Yuki Kawano
1
,
Yusuke Yanagi
1
,
Toshiharu Matsuura
1
,
Tatsuro Tajiri
1
1九州大学大学院医学研究院小児外科分野
pp.885-889
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000230
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はじめに
先天性胆道拡張症(congenital biliary dilatation:CBD)では,拡張した胆道系の発がんが臨床上の大きな問題であり,拡張部切除が根治術の最も重要な目的となる。戸谷分類Ⅳ-A型のCBDでは,時に肝内胆管(intrahepatic duct:IHD)が巨大な囊胞状に拡張した症例に遭遇することがあり,このような症例で拡張胆管をすべて切除することは困難である。大きなIHD拡張に対する処置に関しては定まった見解がないのが現状である。
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