特集 Hirschsprung病類縁疾患―診断・治療最前線―
Immaturity of ganglia 病理診断
吉丸 耕一朗
1
,
内田 康幸
1
,
松浦 俊治
1
,
前田 翔平
1
,
髙橋 良彰
1
,
鴨打 周
1,2
,
濱田 洋
1,2
,
福原 雅弘
1,2
,
川久保 尚徳
1
,
永田 公二
1
,
岩崎 健
2
,
田口 智章
3
,
小田 義直
2
,
田尻 達郎
1
Koichiro Yoshimaru
1
,
Yasuyuki Uchida
1
,
Toshiharu Matsuura
1
,
Shohei Maeda
1
,
Yoshiaki Takahashi
1
,
Amane Kamouchi
1,2
,
Hiroshi Hamada
1,2
,
Masahiro Fukuhara
1,2
,
Naonori Kawakubo
1
,
Kouji Nagata
1
,
Takeshi Iwasaki
2
,
Tomoaki Taguchi
3
,
Yoshinao Oda
2
,
Tatsuro Tajiri
1
1九州大学病院小児外科・成育外科・小腸移植外科
2九州大学大学院医学研究院形態機能病理学
3福岡医療短期大学
pp.1232-1236
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001030
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はじめに
腸管神経節細胞未熟症(immaturity of ganglia : IG)は,新生児期に重篤な腸管蠕動不全で発症し,開腹手術,そして,一時的な人工肛門が必要となることがあるが,数か月から1年以内に徐々に腸管蠕動が改善し,人工肛門を閉鎖しえる病態とされている1)。このため,初回病理診断にて正確に診断することが,人工肛門造設後の治療方針立案に重要である。本稿では,IGの病理学的特徴を総説することする。
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