特集 胆道閉鎖症の研究update
囊胞型胆道閉鎖症と乳児早期の先天性胆道拡張症
白井 剛
1,2
,
梶原 啓資
1
,
内田 康幸
1
,
前田 翔平
1
,
鳥井ヶ原 幸博
1
,
高橋 良彰
1
,
松浦 俊治
1
,
田尻 達郎
1
Takeshi Shirai
1,2
,
Keisuke Kajihara
1
,
Yasuyuki Uchida
1
,
Shohei Maeda
1
,
Yukihiro Toriigahara
1
,
Yoshiaki Takahashi
1
,
Toshiharu Matsuura
1
,
Tatsuro Tajiri
1
1九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
2宮崎県立宮崎病院小児外科
pp.134-137
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000717
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はじめに
胆道閉鎖症(BA)のうち,囊胞型BA(cystic BA)は肝臓近傍の囊胞所見として胎児期に指摘されることがある1)。同様に,先天性胆道拡張症(CBD)も出生前に囊胞を指摘されることがある2)。特に,cystic BAは術後も不可逆的肝障害をきたしうるため,胎児期・新生児期・乳児期の肝臓近傍の胆管囊胞所見はcystic BAとの早期鑑別が重要である3)。
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