特集 先天性胆道拡張症up-to-date
胆管拡張のない合流異常に対する手術(成人)
上田 泰弘
1
,
味木 徹夫
1
,
津川 大介
1
,
柳本 泰明
1
,
福本 巧
1
Yasuhiro Ueda
1
,
Tetsuo Ajiki
1
,
Daisuke Tsugawa
1
,
Hiroaki Yanagimoto
1
,
Takumi Fukumoto
1
1神戸大学大学院医学研究科外科学講座肝胆膵外科学分野
pp.877-879
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000228
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
膵・胆管合流異常は,胆管拡張を伴う先天性胆道拡張症と,伴わない胆管非拡張型膵・胆管合流異常(以下,非拡張型)に分けられる。いずれも膵液が胆管内を逆流して胆汁と混和し,胆道に慢性炎症をきたして,胆道の粘膜上皮傷害と修復が繰り返されることで胆道がんを発症する1,2)。非拡張型に発生する胆道がんの大部分が胆囊がんであり,胆管がんの発生は非常に少ない3)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.