特集 アトピー性皮膚炎―新旧治療のベストバランス
総論 アトピー性皮膚炎を俯瞰する
経口介入・経腸介入・環境介入によってアトピー性皮膚炎の発症予防は可能か?
山本 貴和子
1,2
YAMAMOTO-HANADA Kiwako
1,2
1国立成育医療研究センターアレルギーセンター
2国立成育医療研究センター研究所エコチル調査研究部
pp.29-33
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002198
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はじめに
アトピー性皮膚炎は,日常診療においてしばしば遭遇する疾患の一つであり1),成育コホート研究のデータによれば,乳児期に約30%の子どもが湿疹を経験していることが明らかとなっている2)。アトピー性皮膚炎は,アレルギーマーチとよばれる一連のアレルギー疾患の発症の始まりを示す重要な疾患であり,その早期予防が重要視されている3,4)。
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