焦点 介入研究─理論とデータに結びついたケアプログラムをデザインする
介入研究に取り組む(3)―変更可能な原因と保健行動の理論から介入援助を計画する
Frances Marcus Lewis
1
,
水野 道代
2
1Family and Child Nursing, School of Nursing, University of Washington
2石川県立看護大学
pp.37-47
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100171
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介入援助の具体性および詳細さのレベル
介入援助をデザインする方法を説明するために,先の「介入研究に取り組む(2)」(本号29ページから)で用いたがん再発に対する化学療法を受け入れられずにいる患者の例(図1:本号30ページの図1を再掲)から変数を1つ選び,その変数への介入援助となりうる3つの事柄を考え出してみる。
介入援助の1つ目は,1週間に1度のセッションをデザインすることである。医師または看護師による30~45分間のセッションで,そこでは,病気のプロセス,治療法の効果,副作用についての話がなされる。2つ目は,副作用について書かれた1冊の小冊子を患者に渡すもの,3つ目はカウンセラーが患者と家族と一緒に週3回のセッションを行ない,患者と家族がどのように暮らしていきたいかについてのカウンセリングを行なうものである。
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