特集 アレルギー疾患―最新治療と生活からの視点
Ⅲ アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の発症予防―皮膚介入と腸管介入から考察する
齋藤 麻耶子
1
,
山本 貴和子
1
1国立成育医療研究センターアレルギーセンター
pp.71-74
発行日 2023年10月20日
Published Date 2023/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000709
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はじめに
アトピー性皮膚炎は日常診療で遭遇することの多い疾患の1つであり,小児においてはその後のアレルギー疾患を次々と発症していくアレルギーマーチの最初の疾患として重要視されている.これまで,保湿剤などによる皮膚介入やプロバイオティクスなどの腸管介入によってアトピー性皮膚炎の発症が予防できるのではないかと様々な研究が進められてきた.本稿では,アトピー性皮膚炎の発症予防における皮膚介入と,プレバイオティクス・プロバイオティクスを用いた腸管介入の最新のエビデンスをまとめて報告する.
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