特集 アトピー性皮膚炎―新旧治療のベストバランス
総論 アトピー性皮膚炎を俯瞰する
アトピー性皮膚炎は治るのか?
長尾 みづほ
1
NAGAO Mizuho
1
1国立病院機構三重病院臨床研究部
pp.23-27
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002197
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はじめに
小児のアトピー性皮膚炎(AD)は自然寛解が望める場合も多いが,一定の割合の患者では成人期にもち越される。さらに,ADは単なる皮膚疾患ではなく,全身性の慢性炎症を伴い,循環器疾患や精神疾患といった合併症のリスクが増加することが指摘されている。近年,DupilumabやJAK(Janus kinase)阻害薬などの全身療法の登場により,AD治療が大きく進展した。
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