Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
B.感染症
細菌性腸炎
Bacterial enterocolitis
葛西 健人
1
,
大宜見 力
1
Taketo Kasai
1
,
Chikara Ogimi
1
1国立成育医療研究センター感染症科
キーワード:
細菌性腸炎
,
エルシニア
,
カンピロバクター
,
サルモネラ
,
偽膜性腸炎
Keyword:
細菌性腸炎
,
エルシニア
,
カンピロバクター
,
サルモネラ
,
偽膜性腸炎
pp.345-348
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001244
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1 疾患概念
わが国の細菌性食中毒の原因で薬物治療の対象となるのは,カンピロバクター,サルモネラ(非チフス性)が多い。本稿ではこれら2菌種に加え,頻度は少ないが臨床的に重要なエルシニア,腸管出血性大腸菌と赤痢,院内発症の腸炎としてクロストリディオイデス・ディフィシルを中心に述べる。細菌性腸炎のなかで,腸管毒素が原因となる黄色ブドウ球菌やウェルシュ菌については抗菌薬治療の対象とはならず本稿では扱わない。
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