特集 炎症性腸疾患1997
主題
Ⅴ.鑑別診断
(5)薬剤起因性腸炎
桜井 幸弘
1
1関東逓信病院消化器内科
キーワード:
薬剤起因性腸炎
,
偽膜性腸炎
,
出血性腸炎
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡所見
Keyword:
薬剤起因性腸炎
,
偽膜性腸炎
,
出血性腸炎
,
潰瘍性大腸炎
,
内視鏡所見
pp.469-474
発行日 1997年2月26日
Published Date 1997/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105081
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要旨 薬剤起因性腸炎は偽膜性腸炎と出血性腸炎に大別できる.潰瘍性大腸炎との鑑別のうえで重要なポイントは,内視鏡所見,病変の部位と範囲である.潰瘍性大腸炎に少しでも非典型的な所見があれば,本疾患も疑い,薬剤の服用歴を聴取する.内視鏡検査では可能な限り大腸全体を観察する必要があるが,不可能な場合は超音波やCTを併用することで病変部位の診断は可能であり,鑑別の助けになる.典型的な内視鏡所見を熟知し,非典型例を参照すれば鑑別は容易である.
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