Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
B.感染症
溶血性レンサ球菌感染症
Streptococcal infection
堀越 裕歩
1
Yuho Horikoshi
1
1東京都立小児総合医療センター感染症科,免疫科
キーワード:
A群溶連菌
,
B群溶連菌
,
Streptococcus anginosus
,
劇症型レンサ球菌感染症
,
毒素性ショック症候群
Keyword:
A群溶連菌
,
B群溶連菌
,
Streptococcus anginosus
,
劇症型レンサ球菌感染症
,
毒素性ショック症候群
pp.340-344
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001243
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1 疾患概念
1)微生物学的な分類
血液寒天培地に生えたコロニー周囲に強いβ溶血を起こすレンサ球菌を指して溶血性レンサ球菌(溶連菌)と呼び,病原性が高いことが多い。Lancefieldの分類では,A群,B群,C群,G群などがある。A群溶連菌(group A streptococci:GAS)であるStreptococcus pyogenes,B群溶連菌(group B streptococci:GBS)であるStreptococcus agalactiaeが小児科で遭遇する代表的な病原菌である。Streptococcus anginosus group(SAG)の中には,多様な溶血パターンを呈するレンサ球菌があって,一部,β溶血性である(表1)。
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