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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅱ.先天代謝異常
30.Pompe病
Pompe disease
蘇 哲民
1
,
小須賀 基通
1
SO Tetsumin
1
,
KOSUGA Motomichi
1
1国立成育医療研究センター遺伝診療科
pp.200-202
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000544
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1 基本病因,発症機序
Pompe病は,グリコーゲンをグルコースに分解するライソゾーム酵素である酸性α-グルコシダーゼ(acid α-glucosidase:GAA)の先天的欠損もしくは活性低下を病因とする先天性代謝異常症である1)。責任遺伝子は,17q25.2-q25.3に位置するGAA遺伝子であり,常染色体潜性(劣性)遺伝形式をとる。わが国でのPompe病患者数は約120名で,発生頻度は0.11/100,000と推定されている2)。
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