特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 新生児編
新生児の特徴 栄養・消化器
東海林 宏道
1
SHOJI Hiromichi
1
1順天堂大学小児科
pp.287-291
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001465
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消化管機能の発達
1.吸啜・嚥下
吸啜と嚥下は在胎17~18週頃に認められる。在胎18週では約18~50mL/kg/日の羊水を嚥下し,妊娠末期には150mL/kg/日となる。吸綴のあとの嚥下反射が完成するのは在胎32~34週頃である。成熟した正期産児では吸綴・嚥下を行いながら呼吸が可能となるが,早産児では嚥下中の吸綴活動を協調することができず,経口哺乳中の無呼吸,酸素飽和度低下,誤嚥のリスクとなるため,在胎34週以前では通常経管栄養を行う。
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